働く理由 99の名言に学ぶシゴト論。 |
著者:戸田 智弘
ディスカヴァー・トゥエンティワン 刊
働く理由 99の名言に学ぶシゴト論。
発売日 2007-07-12
働く意欲が湧いてくる本, 2007/7/15
この本は、「働くとは何か?」「仕事とは何か?」「やりがいとは何か?」の疑問や「好きを仕事にするべきか?」「やりたいことが分からない」という迷いや悩みなどに、 著名人の名言を引用し、著者が解説を加えたものだ。
言い換えれば、シゴト周辺にある“モヤモヤ”をひとつひとつひらい出し、丁寧にそれらに答えたQ&Aである。ここで著者が導く答えは、仰々しいものではない。むしろ「あたりまえ」と思えることだ。しかし、この「あたりまえ」のことが今の私たちには分からない。
つまり、難問なのだ。なぜならば、事実、私たちは仕事のことで、日々迷い、思い惑い、思い悩んでいる。
著者は、私たちの難問をきちんと整理整頓していくように淡々と文章を連ねる。それに何かしら気持ちよささえ覚える。私たちは“モヤモヤ”が“スッキリ”すると、気持ちが前向きになるのだろうか。この本を読むと、社会や人と関わっていく心構えができ、「よ~し、働こう」という気持ちになる。
すなわち、働く意欲が湧いてくるのである。
等身大で向き合う, 2007/7/29
作者の戸田さんは新卒入社3年で転職した人です。
どんな仕事をすればいいのかわからず、働く理由もわからなかった時に、様々な本を読み一生懸命考え、自分なりの答えを導き出したといいます。
本書はその答えとそれが導き出される過程を整理した形で提示してくれます。
名言を考える材料としていますが、さすが名言と言われるだけあって良質な材料となっています。
「なるほど、深い!」と言えるような言葉がたくさん。
お気に入りの名言も見つかるかも知れません。
こういう類の本は大上段から構えているものが多いのですが、等身大で向き合ってくれている本だと思います。
答えを知りたい人より一緒に考えたい人にオススメです。
仕事について「悩む」のではなく「考える」ための本, 2007/7/16
これから働く人にとっても、既に働いている人にとっても、自分と仕事についての考え方を提示してくれる本です。
本書は、著名人の、仕事に関する言葉を引用し、それに著者が解釈を加える形式で、「自分の仕事に向き合うための法則」を紹介しています。
そこには、自分の体験が普遍化できるかのような押し付けがましさや、説教じみた感じは見受けられません。一方で、時折垣間見られる著者の体験が、紹介された法則をより説得力あるものにしています。
自分の仕事について、「悩む」のではなく「考える」ための手助けになる本だと思います。
ちなみに、個人的に最も印象に残った言葉はNo.12(色川武大)。
他には、No22(パスカル)、40(ニーチェ)、44(サルトル)、71(橋本治)の言葉が印象に残りました。
人生の豊かさ=幸福を得るヒントがたくさん・・・, 2007/7/15
私は海外で起業している。日本出張の帰途の飛行機の中で一気に読了した。
読後感その1:もっと若い頃に読みたかった。
筆者も「はじめに」の中で「『天職を見つけるにはどうしたらよいか』『幸福な人生ってなんだろうか』というようなことを、ひとりで考えていてもうまくいかない。ひとりで考えるのではなく、“人生の先輩たち”と心の中で対話しながら考えてみるといい。」と書いている。
その通りだ。今、私は天職を得て、幸福な人生を送りつつあるが、そう実感できるまでには時間がかかった。
外地では有為な助言を与えてくれる方との出会いは物理的に少ない。よって知識、知恵は本から得ることが多かった。学生時代、あるいは海外に出たばかりの頃にこの本に出会っていれば、“人生の先輩たち”たちから貴重な知恵を授かり、もっと早くに天職に出会ったのではないかと夢想する。
読後感その2:この本は、実用的な仕事論ではあるけれども、筆者による良質な幸福論でもある。
筆者は「働くことは、人間が人間であるために、欠くべからざるものであるような気がする。」(P.189)という。
もし、働くことの意味が「生活の糧を得るため」だけだったら「ビル・ゲイツやタイガー・ウッズはもう仕事をしないだろう」と。(P.189)
では、「生活の糧を得るため」以外の働く理由とは何だろう?
それを筆者は、関係性の豊かさを築くことであり、それ自体が人間の幸福ではないかと主張する。「つまりそれは、他者との関係そのものを味わうことが、ある種の豊かさの享受を意味するといった価値観だ。これを《関係性の豊かさ》と表現してもいいだろう。」(P.206)
仕事を面白く思えていない人、そしてこれから仕事を選択する若い人に読んでもらいたい。この本には天職、そして人生の豊かさ=幸福を得るヒントがたくさんつまっている。
目から鱗が落ちました 2007-08-03
転職を考えておりました。
仕事自体は好きなのですが、職場の人間関係など、直接仕事とは関係ないことで悩んでいました。
そのとき、この本に出会いました。
古今東西の名言と著者の的を射たコメントで、今一度良く考えてみようと思いました。
特に、現在の仕事のプラスとマイナスのファクターを拾い出すというくだりに、強い関心を持ちました。
そして、現況では、転職するまでには及ばないとの結論を得ました。
もう一度、この本を読み直して、「だったらどうすればよいか」を探求してみようかと思います。
仕事に悩んでいる方、転職を考えている方にこの本をお勧めします。